青汁はお湯に溶かしてもいいの?
青汁についてくるパンフレットなどを見ると、青汁をお湯に入れたり、料理に混ぜたりする飲み方が紹介されていることがあります。
しかしサイトによっては、青汁に熱を加えてはいけないと書かれていることもあります。
一体どちらが正しいのでしょうか。
青汁を温めるメリット
青汁を温めることにはメリットとデメリットがあります。
まずはそのメリットから紹介していきます。
・寒い日にもおいしく飲める
特に寒い日などは、冷たい水に溶かすよりお湯に入れた方がおいしく飲めることがあります。
中には、お湯に溶かすことで食後の熱いお茶代わりに飲めるような味わいの青汁もあり、商品によってはその飲み方を推奨していることもあります。
・冷たい水より溶けやすくなる
冷たい水に溶かすより、温かいお湯に入れた方が青汁の粉末は溶けやすくなります。
シェイカーなどがなくコップで混ぜる場合、粉が溶け残ってしまうことがあります。
シェイカーで混ぜていてもダマになってしまう青汁もあるかもしれません。
そういった場合は、始めからお湯に溶かしてみたり、青汁を溶かした水を温めて混ぜ直したりすると、綺麗に溶けるようになるかもしれません。
・青汁の味を感じずに摂取することができる
青汁の粉末を料理に入れてしまうレシピが紹介されていることもあります。
たとえば白玉団子やホットケーキ生地に混ぜてスイーツにしたり、パスタや卵焼きに混ぜて食事と一緒に摂ってしまうようなやり方ですね。
こうすると、ほとんど青汁の味は分からなくなり、味にクセのある青汁でも飲みやすくなります。
青汁を飲みたがらない子供などにも、青汁だと気づかせることなく飲ませることができる点もメリットとして挙げられます。
青汁を温めるデメリット
次に、青汁を温めるデメリットを紹介していきます。
・酵素が死んでしまう
青汁の中には、野菜の酵素が入っていることを売りにしているものがあります。
そういったタイプの青汁を温めると、酵素が死んでしまうと考えられます。
というのも、酵素はタンパク質でできているので、だいたい40度を超えた辺りから固まり始めてしまうのです。
ですので、熱いお湯に溶かすのはもちろん、料理の材料に使って火を通してしまうのもオススメできません。
また、酵素の中にはpHの変化によって死んでしまうものもあります。
冷たいからといって、酸性のオレンジジュースの中に入れたりすると、含まれている酵素によっては働きを失ってしまうものもあるかもしれませんので、酵素を摂りたい場合は、何に混ぜるかにはしっかり気をつけておきましょう。
冷たい牛乳に混ぜたり(牛乳は水と同じ中性です)、常温程度のぬるめの水に溶かしたりする分には何の問題もありません。
・壊れるビタミン・ミネラルがある
ビタミンの中でも、ビタミンC・ビタミンB1・ビタミンB2などは、熱に弱く、加熱すると壊れてしまうと言われています。
またミネラルの一種であるカリウムも熱に弱いとされています。
野菜は茹でたり焼いたりせず生で食べた方がいいと言われるのは、死んでしまうビタミンもあるからなのですね。
これらのビタミンを含む青汁を加熱すると、せっかくのビタミンが死んでしまい、青汁を飲む意味が少なくなってしまいます。
ですので、ビタミンCやビタミンB1・ビタミンB2、カリウムといった熱に弱い栄養素を含む青汁は加熱をしないようにしましょう。
特に料理に混ぜてしまうと、加熱時間が長くなる傾向にありますので避けるようにしてください。
青汁の中には、製造段階で熱を加えられているため、粉末になった段階で酵素と一部のビタミンが失われているものもあります。
そのような青汁は、お湯に溶かしたり料理に混ぜても失われるものがありませんので、どのような飲み方をしても問題ないと言えます。
青汁は続けて飲むことで実感できるものです。
自分の飲む青汁には、どのような酵素や栄養素が含まれているのかを調べた上で、一番良い飲み方で続けられるようにしましょう。