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青汁の製法にはどんなものがあるの?

青汁について書かれたページを見ていると、低温乾燥とか、フリーズドライといった、青汁の製法の名前がたびたび出てきます。
しかし、製法によって青汁の出来栄えはどう変わってくるのか、そもそも青汁の製法にはどのくらいの種類があるのかということはあまり知られていないようです。
一体、どのように作ればどんな青汁が出来上がるのでしょうか。

青汁の製法(原料編)

青汁を作るためには、大きく2つの手順を踏む必要があります。
まずは“原料の加工”、そして“青汁粉末の製造”です。
このどちらの手順にも「製法」という言葉が使われていて、とても紛らわしいのが現状です。
そこでこのコラムでは、まずは“原料の加工”方法について、そして次に“青汁の粉末の製造”方法について、順番にお話していきます。

青汁を作るための、原料の加工方法については大きく3つあります。

1.圧搾製法
まずは、野菜をぎゅっと絞ることで、水分と栄養を一緒に絞り出す製法です。
この方法では、繊維質のない、口当たりのまろやかな青汁ができると言われています。
ただ、栄養素やファイトケミカルの残った搾りカスが出てしまうのが欠点です。
この青汁を製品にするためには、一度搾った青汁を粉末にする工程が必要になります。

2.フリーズドライ製法
これは、青汁の原料を-30度で凍らせたあとで真空状態にして、水分だけを抜き取るという製法です。
気圧が低くなると水が気体になる温度が下がることを利用した製法です。
真空状態で乾燥させられた原料を細かく粉砕することで青汁が作られます。
中には、一度圧搾製法で作った青汁を粉末状にするためにフリーズドライを用いているところもあります。
熱を加えないので青汁の栄養が生きている上に、野菜から水分だけを抜き取ったものを青汁にしているので、素材そのものの味もしっかり残るという特徴があります。

3.遠赤外線製法
これはおよそ常温に近い遠赤外線を当てながら、長い時間をかけてじっくり原料を乾燥させる製法です。
遠赤外線とは、太陽光にも含まれる物を温める光線のこと。
つまり、昔ながらの干し野菜を作るのと同じやり方で原料を乾燥させていると言えます。
干し野菜と同じように、遠赤外線製法で作った青汁にも、野菜の旨みと栄養が凝縮されていると言えそうです。

青汁の製法(粉末編)

加工した原料を使って青汁粉末を作るのにもいくつかのやり方があります。
これには大きく3つの方法があります。

1.粉砕乾燥製法
昔の青汁はほとんどこの製法で作られていたそうです。
原料となる野菜に熱風を当て続け、水分が抜けたら細かく粉砕して青汁にする製法です。
濡れた髪にドライヤーの風を当てて乾かすのと同じ理屈ですね。
事前に原料の加工をしておく必要がなく、最も安価かつ効率的に行えるので、青汁の価格を下げることができます。
ただ、熱で野菜の乾燥を早めているので、その分酵素やビタミンが死んでしまっていることも多いと考えられます。

2.スプレードライ製法
この製法は、一度作った青汁を、高さ十数メートルのタワーから霧状に吹き付け、その霧に瞬間的に熱風を当てることで水分だけを蒸発させるというものです。
風の温度や量、風圧、当てる時間やタイミングなど、寸分の狂いもないように調整した上で行わないと均質な製品を作ることができない、とてもデリケートな製法です。
一度絞ったものを青汁にしているので、フリーズドライなどに比べて繊維質が少ない傾向にあります。
熱風の温度によってはビタミンや酵素が死んでしまう可能性がありますが、ほとんどの場合風は40度以下に調整されているので、まず問題ないと言っていいでしょう。

3.粉砕製法
最後は乾燥させた野菜を丸ごと粉砕して青汁粉末にする製法です。
野菜を丸ごと粉末にするため、繊維が残って若干溶けにくかったりすることがあります。
しかし、栄養素や色素が無駄なく青汁にできるという点が強みです。
繊維が残るというのも、スッキリするための食物繊維が入っているという見方をすれば長所になるでしょう。

以上が主な青汁の製法です。
製法ごとにさまざまな特徴があることが分かったかと思われます。
今後は、自分がどんなポイントを重視しているのかによって、どの製法で作られた青汁がいいかを選ぶようにするといいでしょう。

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